2020年1月23日木曜日

歴代クルマメモ(2)2000〜2020年




自分用の備忘録です。
自己所有、またはほぼ自分のクルマのように使用したクルマを、年代順に振り返っています。



Ford E250 (Coachmen VanCamper19feet)
(1975〜1991)
1990年式/キャンピングカー(クラスB)

アメリカを代表するバン。V8・5400cc・OHVは最高のV8サウンドを奏でながら3tの巨体を軽々と加速させてしまう。設計が1970年代と古い&嵩上げした屋根のせいで決して直進性や燃費が良いとは言えなかったが、これでのクルージングの時間は何物にも代えがたい貴重で快適な経験だった。欠点はブレーキ。ABSは付いているがそんなもの効かせた日には車内の中身が全部吹っ飛ぶ。そしてABSが効いても車体は一向に止まる気配がない。だから車間距離は目一杯、信号は歩行者信号が赤になったら止まる。古き良きアメ車。
車内やスペック詳細がこちらに書いてある。








シトロエンBX
5dハッチバック・1900cc

再びBX。なんだかんだ言ってても好きなのだ。ただしこのときのはヤフオクでリサイクル費用レベルで落とした代物。あちこち要修理で、足代わりと思ったが最終的にブレーキ周りがどうしても治らずに1年足らずで廃車に。古いハイドロシトロエンこそ「走ってるより治してる時間のほうが長い」代名詞みたいなクルマ。シトロエンに限らずフランス車は「わけのわからないトラブル」が多い。中途半端に古いフランス車はうかつに手を出さないが吉とこのとき悟る。新車でシトロエン乗っておいて本当に幸運だった。



スバルR2(2003〜2010)
5dハッチバック・4WD・スーパーチャージャー付き

久しぶりの新車。スバルが作った最後から2番目の軽乗用車。ビスカスカップリングによる常時4WDは、交差点などで若干外に押し出される感覚はあったが、スーパーチャージャーによるパワーの余裕と相まって、直進安定性や接地安定性は唸るほどに優秀。vivio、プレオ、R2、ステラまでのこの系譜は軽自動車の最高傑作の一つだと思う。スバルを知ったら他の軽には乗れないというのは本当だ。欠点は室内がやたらと狭いことと、なんと言っても価格。このSタイプは当時の1500ccスイフト・スポーツより40万円も高く軽界のポルシェ的存在だった。




スバルレガシィ(BP)(2003〜2009)2000cc
5dワゴン・4WD

新車が続く。ドイツ車的日本車。質実剛健、タフ、しなやか。所有していたのはBスポーツというSOHCのモデル。しかし試乗比較してDOHCやターボモデルより良いと判断して選んだ。それだけ扱いやすく乗りやすい隠れた名車。スバルというとSTIやターボモデルばかりがクローズアップされがちだが、実は下から数えたほうが早いどノーマルベース車種に光る良さがある。犬も家族も荷物も満載するワゴンには鋭い加速や硬い足回りよりもタフで安い維持費が重要。タイヤのサイズも小さめがいい。それでいて安普請でないこと。そこをしっかりと守ったレオーネの系譜。どうしても一台で済ませなくてはならないとしたら、今でもこのBPレガシィを選ぶだろう。今度はできればアウトバック3.0Rに乗ってみたい。自然吸気水平対向6気筒。



アルファロメオ147(2000〜2010)
5dハッチバック・2000cc・ツインスパーク・セレスピード

久しぶりのAlfa Romeo。2004年式新古。ツインスパークはアルミブロックから鋳鉄ブロックとなり、タイミングベルトに変わったが、75時代よりずっと洗練されてパワーも上がりスムーズなエンジンとなった。
この時代のアルファには「セレスピード」という、マニュアルミッションのシフトとクラッチワークをコンピュータと油圧が自動で担うセミATが付いている。セレスピードは初めて体験したときはその気持ちよさに素直に感動したものだった。正直、今でもこのぐらいのクラスのクルマならDCT(Dual Clutch Transmission)である必要は全くないと思う。足回りも素晴らしい。鼻先もスッと内側に向き、アクセルオンでまるでFRのように曲がれる。もちろんアクセルオフでFFならではの挙動も引き出せる。自分の運転が3割うまくなったように勘違いできる。ただし直線は遅い。しかし何より大事なことは「壊れないアルファ」なのだ。ドイツ車のように10年は(オイルのまめなチェックとタイミングベルトの定期交換以外は)ほぼノーメンテで乗れる。手放しで褒めちぎる事のできる数少ないクルマだと思う。欠点は歴代アルファ共通の絶望的後方視界と、極端に前輪タイヤの寿命が短い事ぐらいだろうか。もちろんセレスピード特有の問題もあるがそれはそれ。
MTでもセレスピードでも買って間違いはない。文句なしに歴代の中でもっともアルファらしいアルファの一つだと断言できる。願わくばあと100kg軽ければ言うことなし。発進と直線だけ働く過給器が欲しいと思ったこと数知れず。


BMW528i (E39)(1996〜2003)
528i・4dセダン・2800cc

E39型の前期モデルで手に入れたとき既に18年落ち、古さ記録更新。乗る前はBMWなど一生縁がないだろうと思っていた。147に比べたら全てが重く、よっこらしょという感じ。ところが3000rpmを超えるとこのエンジン(M52直列6気筒DOHC2800cc)は別の生き物になる。4000rpmでその咆哮とパワーはピークを迎えるが、6000rpmまでまるで衰えることを知らずグイグイと1.7tの車体を押しまくる。コレコレ147に足りなかったのはコレだよ。そしてどこまで行っても大地を離さない足回り。直線番長だが高速巡航ツアラーとしてはほぼ完璧。BMWのデザインは古ければ古いほど良い。でも普段使いをしながら古さと戦うにはこのE39か、一つ前のE34が限界な気もする。このあたりのBMWには美点が欠点を補ってあまりある。ドアの閉まり方、ステアリングの適度な重さ、鉄でできたボディ、太すぎず細すぎず小さすぎない適度なタイヤサイズ、機械仕掛けの操作系、威圧しない外観。節度と知性を持った古き良きドイツ車の最後はメルセデスならW124、BMWならE39で間違いない。特にE39はメルセデスのような安心はして乗っていられるがクルマに乗せられている感ではなく、ドライバー自らの意思でクルマを操っている感覚が強く、運転がとても楽しい。

とはいってもそのへんのワインディングをちょこまかと運転するクルマではなく、ゆったりと、しかし決して低くない速度でコントロールしながらクルージングして初めて真価が出るクルマ。同時期のセルシオなどと比べれば随分と賑やかなエンジン音はするけれど、それも悪くない。そして外界との遮音は素晴らしい。
欠点はドイツ車全部に言える事だがプラスチックとゴム、そして窓落ち。それでもこの個体は20年経っても割としっかりとしてくれている。また後期型に比べて前期型は少しだけDIYerに優しい。水回りには若干苦労させられているが。



スバル・サンバー(KS3)(1990〜1999)
軽ピックアップトラック・660cc・2WD

更に記録更新の22年落ち。リヤエンジンリヤドライブ、マニュアルミッションのピックアップトラックは世界でもサンバー(スバル製)のみ。1995年式のこれはほぼ最後のキャブ仕様。それはいいんだけどチョークが自動チョークで若干扱いづらい。チョークは手動に限る。そのうち手動チョークに改造したいと思っている。
レンタカーなどで軽トラは全メーカー運転したことがある。スバル・サンバーは少なくとも2005年ぐらいまでは文句なしに全メーカーの中で最も優れた軽トラだった。頑丈さやメンテ性だけでなく、なんと言っても走行安定性とエンジンの耐久性は他社より10年は進んでいる。劣るのは燃費と乗り心地。これで相当損をしながら、スバルは軽トラから撤退した。それでも50kgぐらいの荷物を積んで走ると乗り心地がしっとりと落ち着いて上質な乗り心地になる。荷物を積むために入手したのに、近所のあぜ道ドライブを楽しむために走ることの方が多い。
4輪独立懸架の軽トラなんてこの先二度と現れないだろう。それだけで宝物。




日産エルグランド(E51)(2002〜2010)
ミニバン・3500cc・4WD

ミニバンなど一生乗るまいと思っていたが、荷物運び等にどうしても軽トラだけでは対処できなくなり、ミニバンの購入を検討し始めた。最後まで候補に残ったのは、メルセデスVクラス、ダッジ・ラムバン、クライスラー・グランドボイジャー、そして日産の2代目エルグランド。
その中でもっとも入手も維持費も安く、都内のPに停められるサイズでの積載量、そしてシートアレンジの自由さでエルグランドになった。
3.5LDOHCV6エンジンはVQ35型という名機。ミニバンのくせにショートストロークで立ち上がりが非常に鋭く、本気で踏めばかなり速い。シャシや足回りが付いていかないのでそんなには飛ばせないが。
そう、このエンジンはちょっとミニバンにはアンバランスなほどシャープなのだ。そのくせ高回転が気持ちいいかというと、さほどでもない。

ただ、FORDのときも感じたことだがバンやミニバンにシャシに勝つエンジンを載せるというのは正しい選択だと僕はいつも思う。もちろん安全に走るためには常に自制心と共になくてはならないが、自然吸気の大排気量マルチシリンダーエンジンのクルージングの余裕は何にも代えがたい。
いくら燃費がよくてターボが付いてたり必要十分だからといって2000ccそこそこのディーゼルをガーガー言わせて登坂車線を走るのは本当に疲れるのだ。

エルグランドは当時の日本のミニバンの中ではまあまあ走行安定性は良い。ただし4WDに限る。2WDは全然ダメ。それでも同時期のアルファードよりはマシ。エルグランドは4WDモードになるとBMW並……とまではいかないものの、割と優れた直進性を常用域(80〜110km/h)で発揮できる。ミニバンはFRである必要は全然ないが、4WDで良かったと思うことは多い。ホンダオデッセイ(FF)の方がエルグランドの4WDより好ましいが、そもそも性格の違うクルマで一概には比べられないし積載量も違う。
このE51型エルグランドの難点は、これは日産車全般に言えることだけど、いつもあちこちからガタピシ安い音がすること。トヨタのモーモー耳に綿を詰めたような防音も嫌だが、エルグランドの薄っぺらい鉄板のドラミングもなんとかならないのか。
と、なんだかんだ言っても2019年もっとも稼働率が高いクルマとなった。



アルファロメオ147(2000〜2010)
5dハッチバック・2000cc・ツインスパーク・マニュアルミッション

そして再びアルファ147。今度は後期型MT(マニュアルミッション)。忘れ物を取りに戻った。
これについてはまた別の機会に。

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