2018年1月22日月曜日

E39のAT 

自分のビーエム<BMW528i(E39)1997年式>のATは、e39の前期型で、OD付き5速。ステップトロニック(手動切替モード)なし。JATCO(日)製です。

E39のオートマ変速機は年式や市場に分かれて、JATCO(日)か、ZF(独)、GM(米)のいずれかが付いているそうですが、前期型の日本向けステップトロニックなしはJATCO製。

ZFの変速機は昔からVWやシトロエンなどでずいぶん運転したのですぐ分かるのですが、加速時にはトルクが乗っかる回転数まで目一杯引っ張る、アクセルオフするとすぐにシフトダウンしてエンブレがかかるという特徴があります。

なんでそうなのかというと、一つにはヨーロッパの交通がローギアードで流れていく事情があるからです。

JATCOは日産車で何度か乗った程度でよく分かりませんが、このBMWで感じる限りは、まるでアメ車のようなフィーリングです。

加速時はもちろんアクセル開度に合わせてのシフトアップですが、通常(Dレンジ)は2000rpmぐらいですぐにシフトアップしてしまう。逆に4速や5速でアクセルオフしても、ほとんどシフトダウンすることなくどこまでも空走していく。何ともアメリカンな感じ。

アメ車は基本トルクでしか走らない&直線がどこまでも続くので、こういうフィーリングが一番合ってます。

で、ZFとJATCOとどっちが日本の道路事情に合ってるかというのはなかなか難しい問題ですが、BMWにこのアメ車のような空走はアリなのか?と乗る度に考え込んでしまいます。

なんせこちとらついこないだまで、セレスピードでせわしなくガチャガチャやってたんですから。
エンブレがかからない空走状態でコーナーに突っ込んでいくのにはいささか勇気が要ります。

一方非現実的な法定速度とストップアンドゴーが続く時は、この空走は燃費を稼ぐことができる武器にもなるしで、なんとも複雑な心持ちです。

街なかや高速では確かにこの空走は重宝します。
コーナーが続く山道や首都高ではマニュアルシフトモードがあれば言うことないのですが、ないものはしょうがないので、どうしてもコーナーでエンブレが欲しい時はSモードにしてお茶を濁しています。

元々アルファに比べたら鼻面が重たくて、とてもつづら折りを速く走りたいという気持ちにもなりませんので、まあこれでもいいかと思うようになりました。


美点もあります。それはシフトショックが殆ど、いや、皆無に近いと言っていいほどないという点です。この辺はとても日本車ライクです。







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